こんにちは。
日本生まれ、日本育ちのタナカです。
(え…、こんなタイトルなのに…、ですよね)
これまで3回タイを訪れました。そのたった3度の渡泰で、タイにどっぷり魅了されました。(渡泰=タイを訪れること)
正確には、渡泰する前からタイに魅了されていました。
今回は、私がすきですきでたまらないタイの魅力をお伝えしようと思います。
こんな方にオススメ
- タイに興味がある・すきな方
- 気軽に海外旅行ができるようになったらどこに行こうか考えている方
- 海外移住をしたいけどどこがいいか悩んでいる方
タイは田中家の移住先候補の1つです!
なかなか海外旅行ができない状況なため、海外在住の方のSNSを見たり、旅行写真を振り返っていました。そうしているうちに高まった海外熱をどこかにぶつけたくなり、書くに至りました。
タイとの出会い〜サヨナライツカ〜
私がタイを強く意識するようになったきっかけは1冊の本です。
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す。
引用:サヨナライツカ
この言葉に惹かれて手にとった本が、作家 辻仁成さんが書かれた「サヨナライツカ」です。
賛否が別れる内容ですが、私にとっては1、2を争う作品です。
サヨナライツカは、タイの首都バンコクが舞台です。
1900年代後半のバンコクで暮らす日本人のくるおしい愛の日々が描かれています。
バンコクの情景が非常に細かくリアルに描かれていることで、ストーリー自体の生々しさや美しさが引き立てられています。
正面の窓の向こうには椰子越しにチャオプラヤー川の対岸に沈む夕日が見えた。その熱情の色とでもいうべき赤い光はだだっぴろい室内をこれまたいっそう情熱的に、そして絢爛に赤く染めていた。
深呼吸をすると熱帯特有の甘い空気が彼の肺を満たした。
引用:サヨナライツカ
艶やかで生命力を感じるような情景が浮かび、タイの虜になりました。
本を読み終えたあと、映画化された本作品を見ました。
映画を通しバンコクの情景を見て、ますます虜になりました。
オリエンタルな雰囲気、鮮やかだけど上品な色使い、セピア調の建物から伝わる哀愁など、すべてに魅了されました。
(この本の感想で1記事書けてしまいそうなのでそろそろ止めます…)
初めて訪れたタイ
サヨナライツカを読んでからは、ネットや旅行本でタイの写真を見ることが習慣になっていました。
さらに、職場にはタイ駐在経験者が多くいたため、エピソードを聞いては憧れを募らせていました。
そして、タイに行きたいと上司に強く言いつづけ、念願のタイ出張を獲得したのです。
タイ航空
初めてのタイ航空は、機内モニターから流れる機内安全ビデオに感動した思い出です。
タイ航空のビデオは、おおきな花や自然に囲まれた空間で女性が話しながら進みます。(イメージはアリエッティの世界です。)
紫を基調としたとてもきれいな色彩でした。
そして、エキゾチックなタイ語の響きにどきどきしたことを覚えています。
スワンナプーム空港に着陸し、飛行機を出た瞬間に感じたのは、湿り気をふくんだなまあたたかい空気でした。そして、独特の匂い。
これは、その後2回の渡泰においても強く印象に残っています。この空気と匂いに触れると「タイに来た」と感じます。
アユタヤ遺跡
この出張は、アユタヤにある工場での1週間の業務でした。バンコクにホテルをとり、社用車で工場とホテルを行き来する日々でした。
唯一半日お休みをいただいた日、アユタヤ遺跡に連れて行ってもらいました。
アユタヤ遺跡とは
1350年から417年にわたり栄えたアユタヤ王朝の古都として、世界遺産に登録されている遺跡郡。
1767年、他軍の侵攻により破壊され、多くの仏像の頭が切り落とされ、今もそのままの姿をさらしている。
頭部のない仏像や、切り落とされた仏像の頭が木の根に覆われている姿、崩れ落ちた壁、すべてが廃墟と化した寺院などは、相当な侵攻であったことを物語っています。
念願叶った初めてのタイは、数回のタイ料理とアユタヤ遺跡、とタイのほんの一部に触れた時間でした。
熱が冷めず、その後、チェンマイへ
その後もタイへの熱が冷めず、約1年後、友人と訪れることを決めました。
チェンマイ、プーケット、バンコクを訪れたのですが、今回はチェンマイでの出来事を紹介します。
【余談】その1ヶ月半後、再びタイへ
当時付き合って1ヶ月ほどだった夫とタイを訪れました。こちらはまた別の記事にしようと思います。
(付き合って1ヶ月半で海外旅行って、今思えばすごいですね)
大晦日のコムローイ上げ
友人との旅行の1番の目的は、タイ北部の古都チェンマイで大晦日に行われるコムローイ(ランタン)上げをすることでした。
コムローイとはランタンのことです。日本人に馴染みのあるものに例えると提灯のようなものです。
夕方になると道端で多くの人がコムローイを売っています。
日付が変わる少し前から徐々に灯がともりはじめます。
いざ取り掛かろうとしたのですが、大苦戦…、とっても難しいんです。
熱風が立ち上がり膨らむと、なかなかの大きさになります。膨らんだ紙が倒れると火が燃え移るため、慎重に扱う必要があります。
私たちが苦戦していると、後方にいた欧米系のグループが手助けをしてくれました。
上げ方をレクチャーしてくれる人、一緒にコムローイを持ってくれる人、撮影をしてくれる人、とみんながサポートしてくれました。
ゆっくりと腕を伸ばしながらコムローイを持ち上げ、手を離すと、まるで風船のようにゆっくりと浮かび上がっていきました。
その瞬間、私と友人、周囲から歓声が上がりました。
2人で参加したお祭りでしたが、その場にいた全員が一体となっているのを感じました。
空には数え切れないほどのコムローイが輝き、とても幻想的で、私も友人も感動して涙が出そうになりました。
このときの熱は一生忘れることがないと思います。
コムローイ祭り
11月中旬〜下旬にチェンマイで開催される仏教のお祭りを意味します。
その年の収穫・豊作を祝う収穫祭として、ブッダへの感謝の気持ちを込め、コムローイに灯を灯し空へ放ちます。
チェンマイでは大晦日にも多くの人がコムローイを上げることから、コムローイ祭りと似たような風景を味わうことができます。
コムローイ祭りの時期には、旅行会社から多くのツアーが組まれるほど人気のお祭りです。
ディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」のモデルになったお祭りです。
金の仏塔がそびえるワットプラタートドイステープ
標高1080mのステープ山の山頂に立つきらびやかな寺院です。
仏舎利(ブッダの遺骨)が納められていることから、タイ仏教の聖地とされています。
いかにも観光地といった入り口からケーブルカーにのること数分、山頂に着くと黄金の仏塔の美しい輝きが見えます。
この塔の内部にブッダの遺骨が眠っているそうです。
驚いたのが、参拝者の多さです。
地元の方だと思われるご年配の方、ご家族の方が多く、ブッダの偉大さやこの寺院の神聖さを感じました。
この寺院では、献花と線香を捧げて塔の周りを3周歩くと願いが叶うと言われています。
私も友人も迷うことなく実行しました。
多くの参拝者に混じり歩きながら考えたのは、当時付き合いたてだった夫との未来、夫と自分の家族の健康についてでした。
3周を終えた頃、友人も私もとても穏やかなきもちで微笑み合っていました。
寺院の誕生にまつわる言い伝え
当時の王であるクーナ王が、白い象に決めさせた場所がステープ山だと言われています。
神聖なる白い象にブッダの遺骨をのせ、納骨場所を決めさせるべく自由に歩かせます。その象が最後にたどり着いた場所がステープ山でした。そうしてクーナ王はステープ山に寺院を建てたそうです。
やさしいお味のカオソーイ
カオソーイとは、チェンマイで親しまれているお料理です。
ココナッツミルクを使ったクリーミーで濃厚なカレースープに、揚げ麺を入れ、野菜やお肉がトッピングをして楽しみます。
一口たべた瞬間から気に入りました。
酸っぱ辛いなかに感じるココナッツの甘さがタイ特有のものでした。
生玉ねぎ、パクチー、ライムを加えることで、より食欲をかきたてられました。
揚げ麺のパリッとした食感と、柔らかくほろほろになった鶏肉との相性も抜群でした。
タイの魅力
最後に、一体タイの何がこんなにも私を魅了しているのか、考えてみました。
完璧でない雰囲気
私はどちらかというと完璧主義に近い性格です。幼い頃から「こうあるべきだ」という考えが染み付き、それ故に自分を苦しめていることがあります。
タイは日本と比べ、どことなく煩雑さがあります。
また、きれいなお店でもちょっとした小汚さがあります。
レストランの店員さんも、座って飲み物を飲んでいます。
この完璧でない雰囲気が、小さなことを忘れさせてくれ、とても心地よく感じます。
どんな人でも受け入れられる、そんな空気を感じます。
マイペンライの精神
私が仕事で出会ったタイ人は皆とてもおおらかでした。
日本人のように争いを避けようとしているのではなく寛容な心を持った方が多い印象です。
タイ人からは「マイペンライ」という言葉をよく耳にします。日本語では「問題ない」です。
良くも悪くも、自分にも他人にも「マイペンライ」の精神です。
小さなことが気になってしまう私にとってはマイペンライの精神は憧れです。
また、この精神が「完璧でない雰囲気」に現れているのかもしれませんね。
【余談】上司に学ぶタイ人
10年以上タイに駐在していた元上司は、タイ人の性格を「したたか」と言っていました。
にこにこしつつも、冷静にしっかり周囲を見渡しているそうです。
計算高い一面もあるのかもしれませんね。
熱帯気候、都会と自然のバランス
年間を通し25~30℃と熱帯の気候で、日本よりも長い日照時間が長い国です。
地面を焦がすような太陽のもとで感じる吹き抜けるような風は、強い生命感を感じます。
道沿いに見える花や果物は、南国らしい鮮やかさです。見ているだけで気分が高揚します。
また、都会と自然のバランスも魅力です。
高層ビルやネオンが目立つエネルギッシュなバンコクから少し離れると、青く澄んだ海が続くリゾート、歴史を感じる遺跡や寺院があります。このバランスが非常に贅沢に感じます。
タイの気候
暑季(3月〜5月):最も暑い季節
雨季(6月〜10月):湿度が高くスコールが降る
乾季(11月〜2月):最も過ごしやすい季節
かきこみたくなるほどのタイ料理
夫も私もとにかくエスニック料理がすきなんです。
スパイス、香草、柑橘に目がありません。
私が食べたものはタイ料理のほんの一部なのでしょうが、かき込みたくなるほど美味しいご飯がたくさんありました。(夫はかき込んでました。)
ただ、コーヒーやラテの甘さは口に合いませんでした…。これらを頼むときは砂糖を控えめにすることを覚えました。
他にも書ききれないほどたくさんの魅力があることを改めて感じました。
まだ気づいていないだけで苦手な面もあると思いますが、良い面も悪い面もあわせてもっとタイを知りたいと思います^^
私が思うタイはパワーとエネルギーに溢れた国です。
そんな国タイを、旅行や移住先の候補にいかがでしょうか^^
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